現在、県内の71のワーカーズが若者や障がい者の就労・社会参加支援を行っており、保育、介護、食事サービス,配送、店舗事業など、体験できる職種も広がっています。現場では、障害者や引きこもりの若者、DV被害者、シングルマザーなど困難を抱える方たちに寄り添い自立への支援が模索されています。時間をかければ一般就労が可能な方もいれば、一般就労は精神的、肉体的負担が大きく短時間就労が適している方も多いそうです。しかし、長期の訓練が必要な若者や、トライアル雇用の対象とならないような短時間就労に対する助成のしくみは未整備のままで、現場の志に支えられている現状です。
ワーカーズの皆さんが参加するNPO法人ワーカーズコレクティブ協会は、中間組織として、横浜市の「知的障害者体験実習コーディネト事業」、よこはま若者サポートステーションと連携した「困難を抱える若者就業定着支援事業」、神奈川県の職業訓練「トライ!」(知的障害者を対象とする職業訓練)などの事業を受託されてきました。
「よこはま自若者サポートステーション」に相談に訪れる若者のうち3割は横浜市外からの相談者ですが、体験実習の取り組みは横浜市のみという状況であり、自治体の取り組みの差が大きいという指摘もありました。
若者就労支援プロジェクトでは、今後、就労・社会参加支援の現場を訪問する予定です。ぜひ、神奈川県や各市町村が連携し、当事者や協力事業者を支援できるスキームに繋げて行きたいと思います。