いつでもどこでもPCR検査
今がまさにコロナ第7波のピークと言って良いのだろうか。ピークはもっと先なのだろうか?
確実に近づいてきていると思う間も無く、一気にステージが変化したこの半月。
対策に追われる福祉現場に、横浜市からは次々と通知が届き、事業所の対応マニュアルを見直しては、雛形にそって保護者、スタッフへの情報共有を行ってと、瞬く間に時間が過ぎていく。
今年2月、オミクロン株の急激な感染拡大を受けて、突然、保育所は、これまで各区の福祉保健センターが行っていた行動調査を任された。と言っても専門性のない私たちには難しい判断はできないので、例えば、同クラスの子どもは全員濃厚接触者とするというようなルールが適用されてきた。
そして、今度は、「施設の園児・職員に新型コロナウイルス感染症の陽性者が発生した場合でも、施設による濃厚接触者の特定を取りやめます。仮に同じクラスに感染者が確認された場合でも、体調が良好であれば、感染者や家 庭等での濃厚接触者となっていないお子様については登園が可能となります。」(7/23横浜市通知)とされた。
確かに、オミクロン株については重症化率は低い可能性が示唆されている。濃厚接触者が自宅などで待機する期間は、原則7日間から5日間に短縮されたところでもある。
市の通知には、エッセンシャルワーカーと同様に濃厚接触者に特定された園児が、「待機期間の2日目、3日目の抗原定性検査キットを用いた検査で陰性が確認できれば、3日目で待機を解除することができる」とあったが、これにはスタッフからも心配の声があがった。
私たちは、PCR検査よりも精度が劣ると言われていた抗原検査キットによ るセルフチェックでの陰性確認には懐疑的だったし、スタッフの出勤停止の解除には事業者責任も伴うので、待機期間は短縮しない運用をしてきた。
実際、いつも迷う。できるだけ閉所しないで、できるだけニーズに応えて、でも、安全確保は大前提と。
が、ついに園児もか。保護者の受け止めも色々だろう。感染は蔓延しないか?そもそも抗原検査キットは入手できるのだろうかなどと案じていたが、3日後に、国から乳幼児は対象外とする説明があったとして、「乳幼児の濃厚接触者の待機期間については一律5日間となる」という市の再通知がきた。
担当課もよほど急いで対応されたのだろう。厚労省のミスなのか横浜市のミスなのかよくわからないけれど。非常に珍しいことだ。
心待ちにしていた県の無料のPCR検査は再開されたが、申し込み即日検査は難しくなってきている。以前のような高齢・障害施設が活用できる無償PCR検査が再開されるという話もない。民間の有料 PCR検査は、キットの入手が困難であったり、検査結果の判明にも時間を要する。
いまだに横浜市から届くのは、抗原検査キットのみ。
何度も言っているけど、山中市長が公約として掲げた「いつでもどこでもPCR検査」が、早期に実現することを願うばかり。
第7波が収束したら、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いをインフルエンザ並の5類相当に見直す方向性も出されているけれど、その前に検査体制や相談窓口の整備を速やかに進めることが必要なんじゃないだろうか。頼みます。山中市長さん。