「楽しい不便」で地域を変える

「韓国・緑のお店」をお迎えして

2日、韓国・緑のお店の方たちが神奈川ネットを訪ねて下さいました。交流と研修を兼ねた集まりには、NPO法人WE21ジャパン理事長の郡司真弓さんや神奈川ワーカーズコレクティブ連合会理事長の中村久子さんも駆け付けてくださり、市民が平和をつくる実践や、地域社会をよくするための地域の運動についてお話し下さいました。 緑のお店は、ソウルのYMCA生活共同組合の一つ、果川生協の資源リサイクルキャンペーンやフリーマーケットの開催など地域住民の継続的な活動から生まれたリサイクルショップです。
80年代の経済成長、97年の外貨危機の経験や、深刻なごみ問題を抱える韓国の市民レベルの資源リサイクル運動も緑のお店運動の契機となりました。緑のお店は、物々交換が原則。これは、おもしろいですね。いらない物を処分することに終わらないリサイクルです。ちょっと不便もあるけれど、モノや人が出合い、お互いの生活様式を分かちあうことのできる場なんですね。地域の方たちに求められて、緑のお店は、現在、全国54か所に広がっています。
なんと、福祉館、学校、住民自治会館など公共施設の中にもショップがあそうです。
それぞれ個性ある地域モデルがつくられていて、参加するボランティアも地域で暮す女性を始めとして、青少年、学生など幅広い参加が得られています。
ショップの収益は、社会的弱者への支援、また北朝鮮への支援にも活用されています。このような、地域活動と課題解決への経験が、生活政治へのチャレンジにつながり、2002年の地方議員選挙で、2人の議員が生まれたそうです。日常と政治が繋がって、市民が政治に参加するチャンスが広がったのですね。緑のお店全国協議会代表ユ・ムニャンさんは「ショップの事業はそんなに大変じゃない!次に何をするかよ!」と未来志向。
私たちも、負けずに、現場と議会を使い社会を変える努力を続けていかなければ!
韓国の仲間から元気をもらった夜でした。