「西部地域若者サポートステーション」を視察
神奈川ネット若者就労支援プロジェクトメンバーとともに、「西部地域若者サポートステーション」を訪問し、統括コーディネーターの竹林耕司さん、子どもと生活文化協会顧問の和田重宏さんのお話を伺いました。サポステの開設から1年を経て、あらためて若者一人ひとりに寄り添うサポートの重要性とともに、市町村との連携のあり方、福祉や教育施策との連携など今後の課題について確認することができました。
西部地域若者サポートステーションは、国および県の委託を受けNPO法人「子どもと生活文化協会」(CLCA)が運営しています。就労に向けた総合相談窓口として、支援プログラムの作成や、他の就労支援機関とも連携した継続的な支援が期待されています。
CLCAは法人の独自事業としても若者支援を実践されており、和田さんからは、ニート・フリーター問題に向き合う上で教育との連携が不可欠であること、一方で市町村の横断的取組みには課題があり、そもそもニート・フリーター問題について市町村の取組みは低調であるとの指摘がありました。
和田さんからは、若者たちの進路を探るながで、農業・林業を始め福祉現場でのボランティアや就労体験を通じ1人ひとりに向き合いながら出口支援を行っている様子や「中間的就労」の場が必要であるとのお話も伺いました。
多くの市町村では「子ども・若者計画」(2009年 7 月に成立した子ども・若者育成支援推進法において作成が努力義務とされた)の策定はいまだ進んでいませんが、子ども・若者支援の取組みの優先順位を高めていけるよう自治体間の情報共有や連携を進めていくことも必要です。
現在、県西部地域若者サポートステーションは、県内22市町村と連携していますが、今年度からは、子ども・若者育成支援をテーマに県内33市町村が参加するブロック別の活動も始まります。これらの動きも注視しながら、引き続き政策提案に取組みます。