横浜市の北部には緑豊かな農地が残されています。特に、緑区の緑比率は、5年ごとに実施される調査でも44.6%(2001年)と18区のトップ。その緑区の鴨居駅近くの畑に「GMOフリーゾン宣言」の看板が立てられました。
GMOフリーゾンとは、「遺伝子組み換え作物がない地域」のことで、「作らない」「買わない」「食べない」という生産者と消費者が共に進める運動です。
日本では、1996年に遺伝子組み換え食品の輸入が認められました。当時、私も生活クラブの仲間とスーパーに並ぶ豆腐や醤油の表示を調査した経験がありますが、その後も、安全審査のあり方に消費者の声は充分に生かされていません。遺伝子組み換えの技術的な完成度、長期的な影響といった課題に対しての不安も解消されないままです。
昨年、平塚市で花粉症を緩和する効果があるとされる遺伝子組み換えイネの屋外実験栽培は、地元の「花粉が飛び周囲のイネと好雑する」という反対で中止になりました。また、穀物輸入港では、遺伝子組み換えされたナタネ・大豆・トウモロコシの種のこぼれ落ちによる自生も起き始めています。
これら遺伝子組み換え食品に関わる問題からも、食の安全は、生産、流通、消費に関わる人が共につくる運動だと教えられます。
そして、身近な地域で取組むことができるGMOフリーゾーンを拡げる活動は、地場農産物を食べる人を増やし「農」のあるまちづくりを進めることに他なりません。私たちは、GMOフリーゾン運動に積極的に取り組みます。
ぜひ、「GMOフリーゾーンを見学しよう!」へもご参加下さい。