朝鮮半島の和解と平和への展望
1日、ビビンバネット主催で「朝鮮半島の和解と平和への展望」と題した学習会を開催、朝鮮大学准教授の李柄輝氏にお話いただきました。
周辺大国に向け周到に進められてきた南北協調外交は、板門店宣言、シンガポール共同声明につながり、朝鮮戦争終結、脱冷戦に向けた可能性を開きました。平和や繁栄を求める市民社会の意思も大きな後押しとなっていると言います。
李さんは、終戦宣言と制裁緩和、非核化に向けた具体策の同時行動枠組みを形成するためにも、朝米の信頼構築のプロセスを韓日中ロが保障する「2+4の枠組み」が重要、日本が、歴史的課題をどのように引き受けていくのかも問われていると指摘されました。これらは講演の冒頭でも触れられた、東アジア・朝鮮半島の近現代史をめぐる基本構図への理解を深めなければ超えられない課題だと思います。
李さんの、ビビンバネットのような多様な人たちが参加するこの土壌にこそ価値があるという一言には励まされました。足元から市民社会の連帯をつくる意義を確認し前に進む、その想いをあらたにしました。