辿り着けるかな〜雇用調整助成金〜

外出自粛が呼びかけられるなか迎えた大型連休も最終日となりました。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出された以降も、ずっと開所を続けて来た保育所や学童保育、放課後等デイサービスなど、ピッピ親子サポートネットの各事業所も少しの間お休みとなりました。
緊急事態宣言が5月31日まで延長となって緊張はまだまだ続きますが、明日からは、また子どもたちを迎えることになります。

この間、コロナウィルスの感染拡大防止のために「3密を避けること、人と会うリスクを最大限避けること(80%の削減)」を基本に一部規模を縮小して事業を運営することとし、休業しているスタッフも多くいます。
労働基準法第26条基づいて最低でも6割の休業補償を行うことを方針化していたものの、どこまで補償できるのか、そもそも休業補償をどう考えれば良いのかについて、なかなか答えを出せないなかで、走り続けているうちに月末を迎えたという感じです。

4月7日に緊急事態宣言が出された翌日には、横浜市こども青少年局から「 園児の登園や職員の配置状況に関わらず、給付費・委託費等の支給は通常通り行 います。また、職員(常勤・非常勤を問わず)の給与に関しても、給付費・委託費 等が通常通り支給されることを前提に、今月に予定されていた勤務表に基づいた給 与をお支払いください」と通知がありました。しかし、じゃあ休業補償は100%でとスッキリいくかと言えば、そうでもありませんでした。

同じ保育園の中でも、一時保育は実績に基づいて助成金が支給されるしくみ。そして、現在利用はほぼゼロ。放課後等デイサービスも感染リスクを考えて利用を控えている方が多い。高齢者のデイサービスも同様。事業収入は大きく落ち込む。スタッフ間の格差は生みたくないけど、さりとて厳しい事業所で100%の休業補償を行うことを簡単には決断できませんでした。

最近話題に上がる事の多い雇用調整助成金について、社労士さんに聞いてみると「大変ですよ」というようなお返事もありで…。とにかく経験のないことに戸惑いは大きかったのです。
いち早く認可保育所の対応だけ行政から決めウチされたことで、そもそも論などを論じている状況は消え、ある意味思考停止になってしまった部分も有ったかもしれません。

それでも、タイムリミットやってきます。もーシンプルに考えるしかない。まずは、感染拡大防止努めること、そして、どんな働き方であっても、どんな職種であっても働く価値は等しいのであって、メンバーの休業補償に差があることは望ましくない。まずは4月の100%の休業補償を実行する。これが私たちの答えでした。

雇用調整助成金の支給要件や申請手続きは随分緩和されたと言いますが、果たして助成までたどりつけるのか不安も多い。支援策として専門性を持った社労士に相談できるような仕組みがあると良いなと思います。
日常の暮らしを取り戻すにはまだまだ時間が必要だし、そもそも日常が表すもの、その価値観や産業構造も大きな変化の兆しがあるなかで、目の前のことに向き合い、「今」を考えつつ、ポストコロナの社会のありようも考える時間も持ちたいところです。休暇は終わり。また明日から!

連休中にシリーズ3巻読み終えました。