Oxfam ShopをモデルにスタートしたWE21ジャパンの試み

AFP通信が、国際NGO「OXFAM」が「世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い半数に当たる38億人の総資産と同額の富を握っている」とした2019年版報告書について伝えています。OXFAMが各国政府に求めているように、富裕層が相応の税金をきちんと納税する税制度へ転換されるべきであり、加えて労働賃金水準や労働環境の改善、医療や福祉、教育予算の確保も必要です。

とりわけ苦しい立場に立たされている女性労働者の現状に着目し、長きにわたりジェンダーによる賃金や労働機会の格差の解消に向けてアクションを重ねているOXFAMの活動にインスパイアされた仲間も多くいます。
そこで、今日は、OXFAM視察から始まったWE21ジャパンの試みについて記しておきたいと思います。

1996年、私の活動のベースとなったローカールパーティ神奈川ネットで、イギリスOXFAMを視察、これを契機にアジアの女性の自立を支援するリサイクルショップを運営するWE21ジャパンが設立されました。
チャリティーのためのリサイクルショップ 「 Oxfam Shop」をモデルにスタートしたWEの活動は県内各地域に広がり、現在は38地域NPOがアジアの女性の自立を支援するリユース・リサイクルのお店「WEショップ」を運営しています。

WE21ジャパンの試みは、あらゆる国・地域の人々との人権を尊重した、相互の助け合いをひろげることを具体的な活動として展開すること。WEの活動を通じて私たち自身が不公正な社会を生み出していることにも気付かされます。

WE21ジャパンの名前の由来については、こんな風に書かれています。

引用〜「WE21ジャパン」には、「21世紀に生きる日本の人びとが、アジアに生きる人びとと連帯しながら平和を築いていきたい」という思いが込められています。「WE」はWomen’s Empowerment の略で、ジェンダーの視点を大切にしながら、市民が力をつけて社会を創造していきたいと考えています。〜引用終わり
 Think Globally、 Act Locallyに。原点を忘れずに進みたいと思います。