小規模保育をより良いものに

1464587362 29日、仙台市でNPO法人全国小規模保育協議会の総会が開催されました。総会後は、医療的ケアの必要な子どもの受け入れや、東日本大震災後の子育て支援の延長線上で小規模保育(C型)を開園された事例、自治体議員とも連携し継続的な行政への政策提言を行っている仙台支部の取組みなど、多様性に富んだ小規模保育の事例報告や、グループディスカッションも行われました。
印象的だったのは「ゆっくりと子どもに関わる保育がしたい」と認可保育所から小規模保育園に転職してきたスタッフが多々いること。私が関わっている小規模保育の現場も同様です。比較的利用時間が短く、お迎え時にはスタッフとゆったりと話される保護者の姿も見られます。
昨年度、子ども子育て支援新制度がスタートすると同時に、小規模保育事業は全国で1,655件認可される等スピード感を持って広がっています。待機児童対策の切り札としても期待されているのですが、未だに「マンションの一室でやっている保育なんて」などといった批判も聞かれます。これは非常に残念です。
厚生労働省の専門委員会は、今年中に保育指針の見直し案をまとめとしています。見直しの方向性として「小規模な保育を充実する必要性」が打ち出されています。
私たちも、異年齢の小さな集団で育つ子どもの変化や、そこで働く保育者の変化などエビデンスを蓄積し小規模保育の優位性を伝えていく方策を現場とともに考えていきます。