2011年を振り返って

2011年、想像し得ない変化の年でした。
3月11日を境に、政治に求められるものも大きく変化したように感じます。
福島原発事故発生後は、放射能の影響を心配される若い世代の方たちから、ダイレクトにご意見、提案をいただく機会も増えました。ソーシャルメディアの台頭による新しい運動の形を国内外で実感した年でもありました。

県政においては、あらたなエネルギー政策や沿岸部の新たな震災対策に向け集中的な議論が進められました。神奈川ネットでも、地域エネルギー政策プロジェクトで県内外の再生可能エネルギーの調査に取組んだ1年でした。福島のNPOのとの交流も生まれ、年末には、青葉区でホームスティを受け入れる活動もスタートしました。とにかく、今まで以上に地域政治に目が向けられたことをプラスに捉えています。また、多くの出会いに感謝いたします。

現場から離れれば離れるほど、課題が薄められます。その意味で、地域主権が叫ばれ、大都市制度の創設に向けた議論が本格化している流れを歓迎します。これまでの政令指定都市における都市内分権の議論は「区長公募制」や区長の権限強化といった庁内分権の議論に留まりましたが、自治体を市民の意思で動かす仕組み、市民自治の強化につながる視点こそが必要です。

あらゆる社会のシステムが転換期を迎えており、2012年、いよいよ国政も大きな転換点を迎えると思われます。
これまでの枠組みを超えた政治の選択も含め、変化を受け止め未来を描いていきたいと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。