「化学物質過敏症」学習会を開催します

シックハウスや農薬、室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙などにより発生する化学物質が発症原因となり引き起こされる化学物質過敏症。頭痛、疲労感、睡眠障害などさまざまな症状が現れますが、重症になると、学校や仕事に行く事もできず、日常生活を送る事が困難となる場合もあります。発症者数は、潜在的な患者も含めると100万人とも言われています。ようやく今年10月に中毒の一症状として認定され、健康保険適用可能になったばかりですが、化学物質過敏症への理解はまだまだ低く、患者さんたちにとっては、困難な状況が続いています。

私も、この間、患者さんとお話する機会を得て、教えてもらわなければ気付かない、気付かなければ加害者となるということを痛感しています。
歩行喫煙による受動喫煙により体調の変化を起こしてしまう患者さんがいること、飲食店に明らかに受動喫煙の影響が見られる子どもたちがいること、近隣のマンションのベランダに干された洗濯物に使われる合成洗剤や、ベランダや換気扇下での喫煙の影響で体調を崩し、転居を余儀なくされる方がいること…などなど、センサーの働かない私たちには、なかなか想像できないことがたくさんあります。

5万種以上の化学物質が流通している今、化学物質過敏症は、誰にでも発症の可能性のある病気です。ネット青葉では、化学物質過敏症を発症しないため、また、化学物質過敏症に苦しむ方たちへの理解を拡げるために学習会を開催します。また、NET化学物質政策PJでは、学校や保育園で使用する床ワックス、洗剤、害虫駆除の薬剤使用等実態調査を再開しました。化学物質の子どもの安全基準のルール化にむけて、取り組みを進めます。

「化学物質過敏症」学習会のお知らせ
日時 11月20日 10:30〜
会場 ネット・青葉事務所/お問い合わせ先:TEL:045-989-3050