益城町にご縁をいただいて〜現場をひらき経験をクロスさせる〜

今日は、久しぶりに地域のNPOの活動報告です。
27日、昨年12月に熊本県益城町を訪問した際にご縁を頂いた増淵千保美さん(尚絅大学短期大学部 准教授)を青葉区にお招きして活動共有。

増淵千保美さん(尚絅大学短期大学部 准教授)さん(右)のお話を聴く


増淵さんとお会いしたのは、尚絅大学短期大学部で開催された熊本県の小規模保育の現任研修。増淵さんは、学内の子育て研究センターのセンター長で、地域ではNPOでシングルマザーを応援する活動も行なっておられます。
子どもをの育ちを支える食の重要性、とりわけ食の安全というテーマでも問題意識を共有することができました。そんなこんなで意気投合し、週末に開催された全国保育所給食セミナーで横浜にいらした増淵さんと再会。改めて、シンママ応援団の活動などお聞きすることができました。
シンママ応援団では、現在、約20人のシングルマザーとサポーターをつなぎ食料など支援物資を提供したり、行政手続の同行支援や、シンママ同士やサポーターと「つながるカフェ」も開催しています。大事にしているのは「決めるのは本人。応援団は傾聴と情報提供」というスタンス。
カフェは、熊本地震で被災し仮設住宅で暮らす人たちの拠り所であり、ママたちのレスパイトの場。家族の様にワイワイご飯を食べた理、お子さんを預けて、ママは別室で足を伸ばしてゆっくり眠ってもらうということもできるそう。

友沢ゆみ子理事長からピッピ親子サポートネットの活動も紹介


気になる制度の話も。そうです生活保護費の見直しについてです。この度の見直しで、子育て世帯の4割が減額となるという見通しが出されています。2013年に生活保護受給額が引き下げられた際には、横浜市でも就学援助の対象が縮小するといった影響が生じました。厚生労働省は「生活保護基準の見直しに伴い、直接影響を受け得る国の制度について」というサイトで、今回の見直しにより47事業で対象者縮小などの影響が生じることを公表しています。「子どもの貧困対策を国民運動として推進する」としている中で、矛盾だらけの制度改定です。今後の自治体対応もしっかり見ていかなければなりません。
地域に密着した大学の取り組みを始め、お互い様の関係を作るというマインド、ソーシャルワークの重要性と、興味深いテーマでの意見交換で、あっという間に時間は過ぎました。
実は、ちょうど、うちのスタッフを交流研修で益城町の保育現場に送り出しているところ。現場をひらき経験をクロスさせる試みです。スタッフの報告も楽しみです。