障害児・者の支援について意見交換

今日は、横浜ユニット連絡会として、横浜市と意見交換の時間を持ちました。
テーマは、障害児・者の支援。

まず、毎年、横浜市に提案している移動支援や夕方支援のあり方について。
移動介護(余暇支援)は、ヘルパーとして支援できる項目に制限があります。そのため、サポートがあれば楽しめるはずの活動ができないということも起こります。以前にも書きましたが、プールに到着するまでは支援できるけど、プールの中の支援はできないというようなことなどですね。
ニーズは高いが、サ―ビス提供が全く追い付いていない現状がある。
横浜市のスタンスは、「障害のある方々の余暇の充実を図ることは、生活の豊かさにつながる事であり、大切な課題であると認識はしています。しかしながら、現在の移動支援事業をもって、余暇活動そのものに対する支援まで本事業の目的を拡大することは困難です。」とのこと。移動支援は一義的には、障害のある方々の移動そのものを支援する事業ということです。ならば、移動支援と余暇支援の二本立てとする新たなサービス体系の検討をしてみてはどうかという提案もしてみましたが、必要な人にサービスが届いていない状況で新たなサービスを創設することは現実的はないようです。

確かに、現在意見募集を行っている「第4期障害者プラン中間見直し素案」に報告されている実績を見ると、コロナの影響もあったにせよ目標を大きく下回ってしまい、次年度からの目標値も、第3期の目標値を下回っています。実績の中には、当然、移動支援を使いたくてもヘルパーが見つからず使えない人たちは含まれていませんが、計画相談事業をやっていると、移動支援の事業所を見つけるのに本当に苦労します。ぜひ、事業所、利用者双方のニーズを把握するための調査を実施してもらいたいなと思います。

障害者の夕方支援の充実を求める声に対して、横浜市は、「一部の障害者地域活動ホームにて「余暇活動支援」を実施してるし、一部の短期入所事業所や生活介護事業所等において行っている「日中一時支援」では、食事や入浴等のサービスをご利用いただくことが可能です。」と回答されてきました。
地域活動ホームに誰が送迎してくれるのだろう。日中一時支援を実施している事業所だって、市内に51ヶ所しかない。
放課後等デイサービスはすでに約500箇所を超えているというのに。放課後等デイサービスを利用しながら生活リズムを作ってきた方たちが18歳を迎えて、放課後等デイサービスを利用できなくなった時に、さあどうしよう?という状況が生まれてしまいます。夕方支援についても、まずニーズ調査を実施してほしいです。

毎年市の担当課と意見交換を行なって、提案書も提出していますが、なかなか進まないこともある中で、障害児相談事業の拡充に向けて、「報酬体系を⾒直すこと。特に無報酬となっている基本相談についても報酬の算定対象とすべき」という横浜ユニットの提案については、すでに国に対して予算要望(34ページ)を行った旨報告がありました。一歩前進!
加えて、圧倒的に不足している障害児相談を拡充するためには、相談員の要件も見直しも必要です。
相談員の資格要件のうち、実務経験については、現行の障害児福祉施設での勤務経験に加えて、児童福祉施設で障害児保育に携わってきた保育士や放課後児童支援員等に広げることを提案したい。これは要件緩和ではなくスキルを適正に評価することだと思うのですが、このニュアンス伝わったかな。

色々、意見を述べる団体ですが、こうして門を開いてもらっていることに感謝しつつ、粘り強く提案していきます!