三浦紀子さんの「ニャンコの話」

ご存じの方も多いと思うのですが、私が、長らく活動してきたローカルパーティ神奈川ネットワーク運動は、政治への参加や世代交代を進めるために、同じ人が長く議員を務めるのではなく、議員を代わり合うローテーション制を導入しています。
バトンをつないで新たに神奈川ネットの公認候補予定者になったのが三浦紀子さん。
先日は、三浦紀子さんの「ニャンコの話」から、市会でのある議論を思い出しました。

2010年のこと、横浜市会に横浜市動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正案が提案されました。市長が提案した条例改正案では、飼い主などの責務として、「実質的に猫に飼い主と同一視される者」が、周辺環境に配慮し排せつ物などの処理を行うことを求めていました。そのため、犬や猫の保護活動をされている方や団体から、改正案はボランティア活動を阻害するものであるといったご意見メールが続々と届きました。

市長に尋ねると、「飼い主などの責務」はあくまでも努力義務だと。そうとしか言えないですよね。飼い主不明猫なのか外出している飼い猫なのかの判断はつかないわけで、あなたが飼い主ですと特定することはできませんものね。

「環境省のガイドラインでは、飼い主不明猫の対策は行政、住民、ボランティアの三者協働でおこなうことを謳っています。横浜市動物愛護センター運営計画案では横浜市は『環境省のガイドライン』に沿って地域猫を推進すると明記しています。市民だけに責任と労力を負わせることなく、ガイドラインに沿った支援こそが求められています。」
記録を辿ると、当時、私はこんなことも主張していました。

その後、所属していた常任委員会の審議の中で他委員の賛同も得て、委員会として条文から「実質的に猫に飼い主と同一視される者」を削除した修正案を提案しめでたく可決と相成りました。
これは、私にとって貴重な経験でしたし、この経験を市政にチャレンジする三浦紀子さんと共有できたこともとても嬉しい。しかも地域の声をきっかけに。
三浦さんがレポートで書いてくれたように市民の実践から制度をつくる参加型のまちづくりをすすめるためにも、やっぱり私は「代わり合う」ことにこだわりたいなと思います。

三浦紀子レポート 「ニャンコの話」まちを歩くと地域課題が聞こえてくる

三浦家のニャンコ

#三浦紀子