なぜ、見直されない?保育士配置基準

相次いで、保育所での虐待事件や不適切保育が明らかになり、保育士配置基準の見直し求める声があがっています。7月には、保育所の送迎バスに園児が置き去りにされ命を落とすという事件もあり、厚労省が、保育士の加配に向けて予算を拡充する方向との報道もありました。

50年以上も見直されなていない保育士の配置基準
保育の質の保障のために保育士の配置基準を改善する。それは、すでに社会保障と税の一体改革(2012年)にも盛り込まれていたことだったはずです。しかし、3歳児の保育士配置基準が見直されたのみで、それ以上の改善は進んでいません。

そんな中で、横浜市は、国の基準に上乗せする形で、保育士を手厚く配置することを求め、その分、人件費も上乗せして助成してきました。(現場では、さらに、上乗せ加配してたりするのですが。)

もちろん、保育現場としては、不適切な保育について「余裕のなさ」だけを理由にしてはならないし、あらためて、気づいた時に伝えあう関係性や、チーム保育の重要性を認識したいと思います。

いずれにしても、横浜市のような自治体の取り組みは、もっと評価されるべきだし、何よりも、社会保障と税の一体改革で約束したことは早期に実行されたい。

今日は、私も「よりよい保育のためのチェックリスト」を活用した保育ミーティングに参加させてもらって、子どもを尊重する保育を学びなおす時間をもちました。