横浜未来構想会議

5月22日、横浜未来構想会議の発足総会集会、記念講演会が開催されました。
まず、横浜未来構想会議の呼びかけ人であり、新たに事務局長となられた齋藤勁さん(元内閣副官房長官)から、未来に向け大きな構想力で横浜を描き、そして、民主主義が根づく街・横浜創りを行うこと目的とし、「カジノに頼らない横浜」「コロナ後を見据えた横浜」の未来について広く意見を集約し、市民に訴えながら、提案すると言う、横浜未来構想会議のめざすところが語られました。

続いて、アドバイザーに就任された寺島実郎さん(一財・日本総合研究所会長)のご講演。
まず、私たちに問われたのは「健全な危機感」。
例えば、2000年、日本のGDPが世界のGDPに占める割合 14%。これが、2020年には6% まで比重を落とす。コンテナ取扱量の世界の港湾ランキングで、1980年には14位に位置していた横浜港が2019年度速報値では58位に
米中対立の中で 経済産業的には中国に依存しながらトンネルを抜けようとしている日本の現状を様々なデータから指摘されました。
一方で、横浜港は、コンテナ作業の効率度で見れば世界一と評価されています。(世界銀行とIHSマークイット調査)この技術、「質」の高さをを生かしたい!
また、全47都道府県幸福度ランキングからも、横浜の課題や可能性についてもお話しくださいました。
例えば、食料自給率が2%と言う神奈川で、食と農プラス流通を柱に安全安心な地域を作ると言う提案。山下ふ頭で、巨大植物園、植物工場なども展開できるかもしれない。とにかく、クリエイティブな実験プロジェクトも構想し、高付加価値観光の時代に備えよと。

最後に、横浜未来構想会議の議長に就任した藤木幸夫さんは、「山下ふ頭は地球そのもののダイヤモンド。 横浜の将来をどうするか日本の将来をどうするかそれを占う場所でもある」として、地方議員への叱咤激励も飛びました。

8月22日投開票予定の横浜市長選挙まで、残すところ3ヶ月。
当然ならが、選挙の大きな争点となるカジノ・IR事業について、また、緊急「新型コロナ対策」など中心的に検証し政策化すべきテーマとともに、生活するまちとしての魅力をいかに引き出していくのか。
そんな議論を重ねる枠組みとして、私も、横浜構想会議の議論に参加したいと思います。