高校生が語った「差別をなくす一番の近道で大事なこと」

神奈川朝鮮学校中高級学校・横浜朝鮮初級学校校庭で


2月10日第2回かながわの朝鮮学校交流ツアーが開催されました。
今回、学校をひらいてくださったのは神奈川朝鮮学校中高級学校・横浜朝鮮初級学校のみなさんです。初級部・中級部各学年の授業見学に続いて、児童・生徒による歓迎公演、佐野通夫さん(こども教育宝仙大学教授)の講演、さらには朝鮮学校と日本の高校に通う生徒たちのリレートークというプログラムに約230人が参加しました。

日本の敗戦により朝鮮半島が植民地から解放され朝鮮学校がスタートして今年で71年。
現在、朝鮮学校に通う子どもたちは既に4世、5世の世代となっているそうです。この間、高校無償化から朝鮮学校だけが除外されたり、国際情勢の影響を受け、学校や児童・生徒への補助金が停止されたり、朝鮮学校やそこに通う子どもたちへのヘイトが繰り返されるなど、朝鮮学校は大変厳しい状況に直面しています。

朝鮮学校高級部の生徒たちは、朝鮮学校に対する無償化の適用や補助金再開を求める街頭署名活動にも参加しています。リレートークでは、「自分らしく生きていくには周りの協力が必要だけど、まずは自分自身が変えるための活動に参加することが大事」、「日本で生きる一員として社会を豊かにしていけたらいいなと感じている。」と話してくれました。朝鮮学校や在日コリアンと繋がりを持った日本の高校に通う高校生たちも、「差別をするのは相手を知らないから」、「相手のことを知ろう、知ってもらおうという意識や行動が差別をなくす一番の近道で大事なこと」とメッセージ。
神奈川ネットは、ビビンバネットと連携した「共に生きる学習会」などの取り組みで、朝鮮学校との交流を進めてきました。また、今回は、かながわの朝鮮学校交流ツアー実行委員会に参加し、積極的に交流を重ねている若い世代に出会うことができました。これからも、彼らのようにストレートな言葉で交流の意義を伝えていきたい。



<朝鮮学校交流ツアー実行委員会共同代表の関田寛雄さんメッセージ>

凡そ人は生まれながらにして生きる権利と学ぶ権利が与えられています。これは民族、言語、文化の相違を越えて普遍的な人類の真実にほかなりません。そのため、日本政府は在日外国人学校にも支援と高校無償化という制度を設けています。
しかるに、在日朝鮮学校に関してのみ政府は高校無償化の適用を行わず、地方自治体による支援も極めて消極的に経過しています。その理由について日本政府は朝鮮民主主義人民共和国との国交がないこと、その「反日」的姿勢等を問題にしています。
しかし、それは全く愚かしい予断と偏見に過ぎません。私どもはすべての人間の生存権と教育権の立場に基づいて、朝鮮学校の教育主体としての実態を知り、その高潔な教育理念を理解し、心より朝鮮学校の少年少女を愛し、支援することにより、異文化共生の喜ばしい事態を広め深めたいと願っています。
その意味で、この朝鮮学校交流ツアーにご参加いただき、朝鮮学校の教育状況のありのままを「見て、学び、支えて」いただきたいと思います。
2018年2月10日
朝鮮学校交流ツアー実行委員会