9・19からのスタート〜安全保障関連法の可決を受けて〜

 9月19日、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法が可決しました。法案自体の違法性に加え、立法事実や法的安定性など審議の過程で明らかにされた問題点や論理矛盾を覆い隠すような強行な国会運営に失望の念を禁じ得ません。
 
 同日、かねてから予定していた「憲法とローカルパーティ」をテーマに法政大学教授杉田敦さんのお話を伺う機会を得ました。杉田さんは、憲法学、政治学、国際政治学とさまざまな立場から論じられてきた憲法論や安全保障政策論、選挙万能論などを展開する政治家の主張やそれに対する批判など、対極にある思考を相対的にお話くださいました。

 ここ数日、私は何をすべきか迷っていました。国会前の動きも気になりましたが、いつも通り、いや、努めて福祉や教育の現場に触れ対話を重ねる時間を持ちました。
 日々の暮らしの中にはたくさんの理不尽がある。社会を覆う閉塞感や絶望感を押し返すことができず、また、政治にも期待しない、政治への参加も進まない、そんな状況で「ここまで」来てしまったのかもしれない、そんな事も考えていました。

 生活困窮者支援に関わっておられる方が、「社会を良くするには、社会全体の底上げが大事。社会構造変えるためには小さな力をたくさん集めて何かできるということを可能にする制度が必要」と声をかけて下さいました。杉田さんは「憲法は、人々が実践して実現していくもの」と話されました。そのために政治が機能しなければならなない。
 安保法制については、違憲訴訟、再立法、運用の改善(法の無力化)と、「これから」に向けた運動も模索されており、次期参議院選挙の争点とされるものと思います。こうした情勢をとらえ、地域からアクションを進め、国政選挙にも積極的に関わっていきたいと思っています。

◆ 2015神奈川の基地を知るピースリングツアー 
次期参議院議員選挙に向けた取組み