ピッピ親子サポートネット「法人研修」一時保育の実践

 私も参加しているピッピ親子サポートネットの法人研修で、「一時保育」をテーマに現場の実践を共有し、子どもや保護者に寄り添う保育のあり方について考える時間を持ちました。コメンテーターの尾木まりさんにもアドバイスをいただき、あらためて一時保育(一時預かり)による効果も確認することができました。

 現在、ピッピでは、2つの認可保育園とおやこの広場、乳幼児一時預かり事業と4つの事業所で一時保育(預かり)を実施し、2014年度は4事業所合わせて延べ8,382人の受け入れています。
 私は、一時保育が子育ての孤立化や負担感の増加に対して有効な支援施策であることや、一時保育サービスが足りないがために保育ニーズが認可保育所に集中し待機児童問題に拍車をかけているという視点から、自治体はもっと積極的に一時保育に取組むべきと提案してきました。

 ワークショプでは、様々な理由で一時保育を利用する方々の多様性に着目し、保護者が自分以外の子どもを知るきっかけとなったり、保護者同士のつながりが生まれたり、子どもも親以外の他者との関わりを持てたりと「混じり合う」効果を発見することもできました。

 尾木まりさんは、一時預かりによる効果として、①子どもの健やかな成長・発達への効果、②保護者支援の効果、③親子関係調整の効果、④地域の子育て支援ネットワークへのつなぎの効果などをあげて下さいました。現場の気付きを言語化し事業の効果のプロセスを明らかにしていくことは非常に重要です。今後も、実践を重ねて制度提案にも取組んでいきたいと思います。