平和をつくる市民社会の役割 2

 1月27日、ドキュメント映画 「ヒロシマの校庭から届いた絵」の試写会に参加しました。この映画は、平和につながる扉を開けた ワシントンDCのオール・ソウルズ・ユニテリアン教会と広島市立本川小学校の子どもたちの国家の垣根を超えた交流の軌跡を描いた映画です。

 1946年、ニューヨーク・タイムズ紙に軍と政府関係者が「きのこ雲」ケーキを前に原爆(水爆)核実験の成功を祝う記事が掲載されました。オール・ソウルズ・ユニテリアン教会のデビット・パウエル博士は記事への抗議メッセージを発し、これをきっかけに教会メンバーを中心に原爆被災地の子供たちへの支援が行われまます。本川小学校の子どもたちからは、支援に対する感謝を込めた絵や書がユニテリアン教会へ送られました。60年の歳月を経てその絵は広島の被爆者の目に触れ、本川小学校での展示会の開催につながります。多くの方々の記憶や平和への思いが繋がっていく経過から、一人ひとりの意思や行動、市民社会の実践こそが平和につながる道であることを教えられます。

 3月14日(土)には、「ヒロシマの校庭から届いたの絵」が昭和大学横浜市北部病院講堂にて上映されます。多くの皆さんに鑑賞いただき、戦後70年の節目の年に「平和をつくる」一人ひとりの役割を皆さんと考えたいと思います。