信頼と対話のための一歩「南北コリアと日本のともだち展」

 かながわ「共に生きる」学習会(主催/ビビンバネット、協力/神奈川ネット)が開催され「南北コリアと日本のともだち展」の活動を筒井由紀子さん(事務局長)から伺いました。
 「南北コリアと日本のともだち展」の取り組みは14年間にわたり続けられています。東京、ソウル、ピョンヤンで絵画展・ワークショップを開催、国境を越えて交流に参加された方は220人、3000人の子どもたちの作品が出展されたそうです。
 北東アジアの政治情勢、とりわけ北朝鮮のミサイル問題や拉致問題などを背景に、この間ピョンヤンにおいては作品を展示することができない状況が続いていましたが、今夏は8年ぶりにピョンヤンでの展示が実現しています。作品を見た子どもたちがメッセージカードを記入する姿や、ともだち展にスタッフとして参加した日本の大学生と平壌外語大学の学生の交流場面も映し出されました。大学生の「自分の中のいろんなバイヤスに気付く」という言葉に象徴されるように、関わる大人もともだちになっていく様子も伝わってきました。

 昨日の学習会には、8月の交流活動に参加した小学生と先生、大学生もいらして貴重なお話を伺えました。筒井さんは、「ともだち展はともだちになるための種まき、絵を描いた記憶は土の中の種。やがて花開く」と話されました。
 ともだち展の活動は、信頼と対話のための一歩。ともだち展を通じて多くの市民が出会い、交流を重ねています。北東アジア地域の平和を作り出す市民社会の関係づくりの意義を確認する機会となりました。