冠岳住民連帯の皆さんとの交流

韓国の冠岳(カナッ)住民連帯の皆さんが、神奈川ネットを訪問くださいました。
ソウル市冠岳区は人口約53万人のまちです。60年代にはタントルネ(月のまち)と言われる大規模なスラム街が形成されていましたが、90年代後半の再開発でほとんどが賃貸マンション団地に転換しています。貧困層地域では再開発以前から教会や保育所、放課後保育や寺子屋などを中心とした住民運動が進められてきました。冠岳(カナッ)住民連帯も、 1995年、貧困問題に目を向けた住民運動から始まり草の根の活動を重ね来年は創設20周年を迎えられます。
 共同代表のキム・ミギョンさんは自治体選挙にチャレンジされた経験もあり、市民の政治参加の必要性を強く意識し、現在は区政評価団として区議政モニタリング活動などにも取組まれています。メンバーのお一人ジョン・ウンジンさんはからは、まちの図書館活動についてお話を伺いました。その図書館は地下鉄駅構内にあるんだそうです。ぜひ行ってみたい!
韓国の皆さんにお会いして、いつも感じるのは、楽しむことを忘れない姿勢。冠岳住民連帯の皆さんが楽しみにしている「一日居酒屋」もその一つです。年に一度、一日居酒屋を借り切ってお店を切り盛りします。一日居酒屋にはたくさんの市民活動家が集まり、150万円ほどの収益があるそう。これも経験してみたい!
  
たくさんのナヌムウッ(分かち合い隣)活動のフィールドはローカルパーティの活動にも重なります。住民自治の立場から、パク・ウォンスン市政についてはやや辛口の評価も伺いちょっと新鮮な発見もあり刺激的な意見交換の時間となりました。
2015年統一地方選挙に向かう私たちへも力強いエールをいただきました。これからも、日韓それぞれのフィールドで生活者の政治を広げ、その経験の交流を重ねて行きたいと思います。