着地点が見えない「かながわ廃棄物処理事業団経営改善検討委員会」その1

産業廃棄物の中間処理を行なう第三セクターかながわクリーンセンターを運営する財)かながわ廃棄物処理事業団(KHJ)の経営改善検討委員会が開催され、私も委員会を傍聴してきました。
財政破綻を起こしているKHJは、県の包括外部監査の指摘を受け1月に経営改善計画を策定しています。しかし、3月に開催された検討委員会には、08度末の決算見込み値で搬入量目標に対し▲1500t、それに伴い収支▲7100万円、全体収支差額も、経営改善計画では4億2600万円の赤字と見込んでいたのに対して4億5500万円のマイナスになる見込みであることが報告されています。
さらに、本日第5回の検討委員会で報告された今年度5月末実績も目標に及ばず、過去の実績と比べても厳しい数字でした。また、クリーンセンターの運転委託についても競争入札を導入し6000万円のコスト削減をはかるとしていましたが、入札が不調に終わり、人権費などでコストを抑えても、トータルでは、すでに、09年度収支計画に対し▲3900万円余の収支差額(5月末)が発生しています。KHJは、「経営改善計画に基づく取組みの強化・充実策の検討」を行なうというレベルにないことは明らかです。県、横浜、川崎の認識も問われます。早急な対応を求めていきます。検討委員会の議論のポイントについては、次のレポートで報告します。

(09年度5月時実績) 
搬入量   5,850,840
搬入料金 164,038,415

(08年度5月時実績)
搬入量   6,542,090
搬入料金 234,186,657  

(07年度5月時実績)
搬入量   7,169,690
搬入料金 247,691,657