昨今は、セキュリティーやプライバシー意識の高まりもあり、住居環境が閉鎖的になりつつあります。宮下院長も、家庭に閉じこもりがちな子育て世代が抱えるストレスの増加など子育て環境の変化を実感されていました。溢れるような情報を手にしても地域やそこで暮らす人たちとつながることができなければ不安は解消されないだろうし、判断を間違うこともあるかもしれません。
宮下院長からは、今後も母乳育児できる環境づくりと女性が主体的に生きる事をコーディネートできるよう、一時保育や配食サービスなど新たな事業展開の必要性も伺いました。
『ヘルパーは、ただ家事をこなす人ではなく、自分や子どもを助けてくれる人がいる事、大切にされているということを伝えられる仕事であり、助けられた経験は助けたい思いに繋がる。「かかわりが見えた時」その食事はおいしいのです』という、地域福祉の視点を持った宮下さんのお話は大変興味深いものでした。さまざまな母と子のトータルサポートの実践を、次世代育成支援計画に位置づけられるよう、今後も地域の実践に学んでいきたいと思います。