決断の時「上郷開発予定地緑地の全面保存」を

地球規模の環境問題、こと地球温暖化対策には、あらゆる努力が求められており、上郷開発は、横浜市のまちづくりや緑地保全、環境政策のスタンスが問われる問題です。事業者より都市計画提案が提出された今、開発を前提に次の段階に進んでいくのか、それとも、横浜市の財産である緑地を保全してく道を探るのか、まさに、決断の時にあると思います。
瀬上沢一帯は、ホタルをはじめ、多くの希少種を含む豊かな生態系を持った谷戸です。開発による樹木の伐採は植樹50万本分に相当し、開発計画は緑地の保全、温暖化対策にも逆行するものであり、横浜市がかかげる「環境行動都市」「150万本植樹行動」の推進にも水をさす計画と言わざるを得ないのではないでしょうか。150万植樹行動は、「横浜みどりアップ計画」の先導的な事業であり、その本来目的は、緑の総量の維持・向上です。市民や事業者の理解と協力、そして、自宅の庭やベランダでの緑化情報を募るなどコツコツと数値目標の達成に向けて努力をされている職員の取り組みに応える意味からも、本来目的にそった成果を生み出していかなければなりません。現在、開発計画の見直しと緑の保全を求める陳情書が8万筆を超える署名とともに提出されており、市民トラストにも取り組む意志が表明されています。
横浜市としても、自然環境の保全に係る法令や諸制度の効果的な活用を検討するとともに、瀬上沢保全のために、予算措置を含め、市としての対応を考える必要があります。