コミュニティFM「マッポ」のチャレンジ

16日、来日された韓国マッポ連帯とマッポFMの皆さんとの交流会を持ちました。
一昨年、私もマッポ地区を訪ね、共同保育、学童保育、代案学校などの市民事業の実践を学ばせていただきました。当時から、コミュニティFMの開局準備も進められていましたが、昨秋、マッポFMが開局したそうで、代表のキム・ジョンホさんからの活動報告をうかがうことができました。 マッポFMは、地域の生活情報、地域住民の主張を直接伝える道具として開局されました。出力1WのマッポFMを受信できるのは500m〜1kmと小さなエリアですが、約160人の地域ボランティアが支える市民メディアです。高齢の方も障がい者の方たちも、当事者の問題意識を持って、番組の企画・製作に当たってらっしゃるそうです。また、その多くが、20代、30代の若者です。
日本のコミュニティ放送も制度化されて15年が経過し、実態に則して規制緩和も進んでいますが、採算性に課題もあります。自治体が直営で運営することは認められていませんが、民間に出資をする形で自治体が運営に関与する形が多く見られるようです。02年に青葉区にもFMサルースというコミュニティFMが開局しましたが、災害等の行政情報の発信を目的に区づくり推進費が投入されています。マッポFMに関しては、開局間もない現時点で、行政は金も口も出さないという姿勢だそうですが、将来的には、独立した市民メディアとして生き残れるか、コミュニティFMの変質も危惧されていました。
正直に言えば、私は、インターネットで誰もが発信できる時代に、総務大臣の許可を受けなければ事業ができない、コミュニティFMにどれだけの可能性があるのだろうかという疑問を持っていました。でも、多くのボランティア、若い世代の参加によってつくられるメディアの面白さも教えていただきました。
日本のコミュニティFMの活動も調査してみたいと思います。そして、常に変化し続けるマッポのまちをもう一度、自分の目で、足で確かめてみたいです。