お土産が必要?「こんにちは赤ちゃん訪問事業」

ある民生委員さんから「こんにちは赤ちゃん訪問の時に持って行く赤いバッグに○○○COOPって書いてあるんだけど、何となく変だと思います、City of yokohamaって書いてあるし…横浜市のお墨付きなのかなって思われるんじゃないかしら」との意見を頂きました。他の方からも「そうよね…お勧めしているみたいよね」との声も。そこで、調べてみました。

「こんにちは赤ちゃん訪問事業」は、生後4か月までの赤ちゃんのいる全家庭に横浜が委嘱した訪問員が訪問し、子育て支援情報の提供を行なうとともに、地域の方とつながり、こどもを見守る地域づくりを目指すという事業です。

こども青少年局では、訪問時に養育者におみやげとして渡す配布物品等を無料で提供してもらえる企業を募集し、ある広告代理店と契約を交わしています。この広告代理店が広告主を募り、「お母さんのためのスターターキット」として実用性のある配布物品を提供することになっています。

昨日見せていただいた赤いバッグの中味は、○○○coopのカレンダーと加入申し込みハガキつきリーフレット、化粧品の試供品、そして、子育て情報紙です。子育て情報紙の作成に当たって協力企業を募集し、ベネッセが選定されています。ですから、冊子の後半はベネッセの発行している雑誌「ひよこクラブ」からの記事が掲載されています。

この冊子については、作成費用を企業に負担していただくというメリットがあるかもしれませんが、お土産については、市の負担はないとしても、そもそも必要なのでしょうか?広告代理店が広告主を募集し収入を得るという事業。広告代理店の収入はあっても横浜市の収入はありません。
広告事業については、教育委員会と(株)ベネッセコーポレーションとが協働で作成した「はまっ子家庭学習ガイドブック」も問題となっていますが、市としての事業選定の判断基準など基本的なスタンスを再整理することが急務だと思います。