市民社会チャレンジ基金交流会

 第19期市民社会チャンレジ基金の受賞団体の皆さんとの交流会を開催しました。
 受賞団体の活動報告を受け、審査委員の古田睦美さん(長野大学准教授)からは講評とともに、上田で実践されているコラボ食堂のお話をはじめ、暮らし方と働き方、信州の豊かさについてお話を伺いました。

 第15期受賞団体のNPO法人POSSEの川村理事も参加され、新卒切りや長時間労働といったPOSSEのアンケート調査や労働相談に見られる若者の厳しい労働実態の報告がありました。例えば、「自己都合退職」とされていても、実態を聞き取ると解雇や会社都合で辞めている人も多いそうで、学生へのキャリア教育に加え権利教育が求められていることを確認しました。そういった実態は、神奈川ネットが実施した「女性と若者の働き方調査」の結果と重なるものでもあり、今後も意見交換を行なっていきたいと思います。

 第18期受賞団体の「ぷかぷか」のメンバーもいらっしゃいらり、ぷかぷかのパンを参加者一同でいただきました。医療、福祉、文化と地域のニーズに寄り添う活動にいつもながらたくさんの示唆をいただいた一日でした。

交流会参加団体の活動報告
■保育室みつばち【鎌倉市】
ワーカーズコレクティブの運営する保育園として、利用者への調査などでコミュニティのニーズを捉え、市民参加型で保育園を運営

■特定非営利活動法人大磯図書館同人大きなおうち【大磯町】
図書館を通して地域社会の構築に向けて、どのようなニーズが高いのか地域の様々な団体とも連携して現場からの意見を出してもらうなど、事業展開のための基礎調査を行なう

■特定非営利活動法人はむるの会【海老名市】
病気の当事者が参加する市民団体として「成人T細胞白血病」の周知や母子感染の予防のための啓発・提言活動に取り組む

■特定非営利活動法人Arch【横浜市】
横浜市の政策では大きく欠けている「通学支援事業」や「学校生活支援事業」に取り組み、支援者を育成・コーディネートする活動を行なう

■県立みどり養護学校PTA自主サークルさんふれんず【横浜市】
障がい児の余暇活動を、大学生サークルと連携しサポートする

*これまで市民社会チャレンジ基金で応援してきた活動は、合計138件(助成合計66,834,800円)となりました。