次世代育成のための医療・研究の推進拠点「国立育成医療研究センター」

常任委員会視察報告

胆道「閉鎖症早期発見のための便色カードの有用性に関するパイロット事業」事務局デスクにて
胆道「閉鎖症早期発見のための便色カードの有用性に関するパイロット事業」事務局デスクにて
厚生常任委員会視察で、世田谷区にある独立行政法人、国立育成医療研究センターを訪ね新生児マスクリーニングなどについてお話を伺いました。10月1日から、神奈川県では、先天性代謝異常の分析方法としてタンデムマス法を導入しています。新検査法=タンデムマス法によって、スクリーニング対象疾患は6疾患から19疾患に拡大されます。
タンデムマスによる新生児マススクリーニングについては、横浜市においても、2008年から横浜市立大学附属の2病院で、厚生労働科学研究パイロット事業として実施されており、横浜市会として昨年意見書を提出したという経過もありました。
新生児スクリーニングにおいては、患者の見逃しを防ぎ技術の水準を向上させるためにも精度管理が大変重要で、検査実施機関の養成など検査体制の整備を総合的に進めることが求められます。
育成医療研究センターには、県も協力し、厚生労働科学研究「胆道閉鎖症早期発見のための便色カードの有用性に関するパイロット事業」の事務局もあります。県内市町村でのパイロット事業への取組みは広がりつつあります。
今後の課題として、医師を含めて多くの人に病気に対する理解をいただくことや、早期発見の必要性をまず知っていただき、社会の理解を得ていくことが大変重要とのお話も伺いました。
次世代育成支援対策として国としての取組みが推進されるよう更なる働きけも必要だと思います。