「介護保険制度の改定に対する要望書」賛同署名一筆の重み
厚生労働省の社会保障審議会で進む介護保険法の改定議論。
その検討内容には、在宅で暮らし続けるために支援の必要な高齢者や支える家族の皆さんにとって、とても厳しい内容が含まれています。
連日、駅頭でも、「介護保険制度の改定に対する要望書」(財務大臣、厚生労働大臣宛)の提出に向けて賛同署名の呼びかけをさせてただいています。
要望項目は以下の2点です。
1.要介護1・2の 「 訪問介護の生活援助」と 「 通所介護 」 を地域支援事業に移行せず、 介護保険給付で行なうこと
2.ケアプラン作成は有料化をせず、 全額保険給付で継続すること
皆さんからも色々なお声を聴きます。
●「今日は母の95歳の誕生日です。要介護2です。生活援助を使ってなんとか母は暮らしています。」
●「在宅で暮らす100歳の親(要介護2)を介護しています。ヘルパー資格を持っているけれど介護があるのでヘルパーとしての仕事はできません。親は要介護3のレベル。でも、介護度が上がると負担もあがるので要介護2で留めてもらっています。」
●最近お連れ合いを看取ったばかりの女性。お連れ合いは有料老人ホームに入居されていましたが、ご本人の希望があり、また、金銭的にも不安だったのホームから自宅に戻り、最期は病院で看てもらったと。「在宅の介護は大変だった。いつまで続くか分からないし。夫は体も大きくて。」
●「私は介護度1でヘルパーさんに来てもらっている。大変だよ。困るなあ」
その方は、右手に持っていた杖を左脇に挟んで署名してくださいました。杖を使っておられるこの方にとって立ったままの署名は大変だったのだと思います。私は署名バインダーを支えるの結構力が必要でした。バインダーの重みはこの一筆の重みでした。
28日には、いよいよ皆さんから頂いた署名を持って院内集会に臨みます。
たくさんの福祉ワーカーや介護保険利用者、家族の皆さんとともに訴えます。
また、署名活動は11月11日に開催される介護の日フォーラムまで継続して実施してきます。ぜひ、ご参加ください。
<呼びかけ団体>
特定非営利活動法人アビリティクラブたすけあい、特定非営利活動法人ACT ・人とまちづくり、 東京生活者ネットワーク、神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会、神奈川ネットワーク運動、 ワーカーズコレクティブ・ネットワーク・ジャパン(W.N.J)
<最終署名集約先および問合せ先>
特定非営利活動法人アビリティクラブたすけあい
住所 〒 164 0012 東京都 中野 区 本町 1 13 18 大新NS ビル 2 階 電話: 03 5302 0393