個性ある小規模保育をめぐるバスツアーに行ってきました!

 7日、全国小規模保育協議会主催の「小規模保育園施設見学会」で、横浜市瀬谷区〜南区〜青葉区で5つの施設を見学するバスツアー。今年もバスは満席。沖縄、岡山、京都、静岡と県外からも大ぜい参加くださいました。
バスツアーのお楽しみは、みやした助産院「みやしたキッチン」のランチ。宮下美代子先生から、母乳育児を応援する保育園(NPOを設立し小規模保育事業を展開)や、産後母子ケアのお話もたっぷり伺いました。
 日本における出産の約1%が助産所で行われていますが、分娩を扱う助産所や分娩数は減少傾向にあリます。しかし、宮下先生は「産後の入院日数の短縮化や親性が発達しづらい社会構造が合間って、子育て・親育てへの支援の必要度は高まっている。その多様性や複雑性は広がる一方」と言います。そんな中、助産院を柱に、訪問看護ステーション(低体重児のための母乳育児支援)、ヘルパーステーション、産後母子ケア、妊娠期支援事業(虐待防止対策・妊娠中から産後まで)、親と子のつどいの広場と、幅広い事業を展開されています。
2009年に宮下先生にお会いした際に聴いた、「かかわりが見えた時、その食事はおいしいのです」という言葉はまさに至言。「産む前・産む時・産んだ後」で進める母と子のトータルサポートのこれからも目が離せない!

 個性ある小規模保育の実践は、地域や利用者のニーズに寄り添い、深く関わることから生まれるのだと思います。これから先、待機児童が解消された時、小規模保育が淘汰されるかもしれないという危機感はありますが、保育の多様性や質の高さを持ってすれば、生き残る可能性も十分にある。ネットワークを活かし、たくさんの事例を可視化していきたいと思います。