今こそ、介護問題を争点に!

いよいよ、明日6月22日、参議院選挙が公示を迎えます。
マスコミ各社は揃って、ウクライナ情勢を受けた外交・安全保障や物価高対策が主な争点になると伝え、候補予定者や各政党からもそれらを意識した政策の訴えが聴かれます。選挙後に本格化するであろう改憲議論の方向性にも大きな影響を与える選挙で、それぞれの主張に耳を傾けたいと思います。
加えて、私が、この選挙でもっと争点化して欲しいと願っているのは、社会保障政策、とりわけ介護の問題です。このところの国政選挙では、野党側から消費税の減税や廃止などの訴えがあるものの、一体的に改革されたはずの社会保障制度に関する踏み込んだ議論があまりに不足していると感じます。
折しも、2024年度の医療・介護報酬同時改定に向けて、制度改革の議論の真っ只中にある今、つまり全ての人々に関わる問題として、より具体的でわかりやすい論戦をして欲しい。

もちろん、有権者である私たちのアクションも問われます。
長らく横浜市や国に政策提案を続けてきた生活クラブ運動グループ・横浜ユニット連絡会や、東京・神奈川のワーカーズ・コレクティブやNPOが参加する介護の崩壊をさせない実行委員会からは、候補予定者の方々に、以下のような介護現場の現状を訴え意見交換させていただく機会をつくってきました。

 

とにかく、介護保険基本報酬の引き上げが絶対に必要だと思います。
そんなことしたら保険料があがっちゃいますよと財務省に脅されていますが、ならば、財源に占める公費の割合を高めてもらうしかないと思います。財源確保に向けて政策の優先順位をどう考えるかです。
例えば、防衛費の増額をめぐるGDP2%問題。これは、「なんのために」とか、「どのように」をすっ飛ばした、努めて抑制的で、かつ必要最小限度であるべき防衛力整備とは対極にあるような論だと思いますが、こんなことを是とするのか、否とするのか。何を優先すべきなのか、各政党や候補者の姿勢を見極めたいところです。

介護は、高齢者だけの問題ではありません。介護を担う若者が学びや仕事を諦めざるを得ない状況や、8050問題、老老介護の実態に目を向ければ、全ての世代に関わる問題だということが認識されると思います。

今回、参議院比例区で立候補予定のつじもと清美さんの応援を決めました。つじもとさんには、介護保険財政における公費の割合を高めることや、政策の優先順位についても共感いただけました。
ヘルパーの資格を持って、コロナ禍の介護の現場でボランティア活動もされてきた辻元さんには、もっともっと介護の現場、暮らしの現場の声を代弁して欲しい。期待しています。