実現することを願うばかり…「いつでもどこでもPCR検査」
久々のエントリーです。
オミクロン株の出現によって、年明け以降、新型コロナウイルス 感染は急激なスピードで拡大、若者から子どもへと広がり、地元の学校や保育所、幼稚園の休校や休園が相次ぐ状況となり、子育て・介護に関わる事業を運営する私たちも、これまでにない困難の真っ只中。
横浜市の保育所の休園は、1月31日時点で延481園で、全国的にも突出した数字のようでびっくり。(学級閉鎖:335学級/ 2 月1日時点)
2月1日には、横浜市から「オミクロン株の急激な感染拡大の状況を踏まえた時限的な措置」(依頼)として、「社会機能を維持するため速やかな施設再開を図るよう、保健所と協議のうえ、時限的な措置として、施設で感染の可能性がある方の特定を実施していただ くこととしました。 」との内容が通知されました。
これにより、保育所は、これまで各区の福祉保健センター(保健所)が行っていた行動調査を任されることになりました。
資料:「保育所等関係者に新型コロナウイルス感染が確認された際 「感染の可能性がある方」の特定をお願いします」
既に、保健所機能がパンクしている中で、行動調査を待って休園が長引くよりは、自園で判断できる方が良いという意見も聴かれます。また、保育所の特性を踏まえて「感染の可能性がある方 」の基準が明確化されたことで、あらためて感染予防対策の目安になるというプラスの意見もあります。
しかし、「感染の可能性がある方」に特定した児童やスタッフには、登園、出勤を控えてもらわなければならないわけで、保育所の責任も重い。まずは、このような仕組みになったことを保護者に説明すべきだろうと思うのです。(そういうお手紙の雛形は届いていない)
また、保育所が特定する「感染の可能性がある方 」といわゆる「濃厚接触者」はイコールなのか、あくまでも登園、出勤を控えてもらうべき人なのか、その辺りもよくわからない。
時限措置の効果や課題については、これからも整理していきたいと思っています。
今回の連絡には、オミクロン株の特性を踏まえ、エッセンシャルワーカーが濃厚接触者となった場合の待機期間も短縮できることが含まれていました。あー横浜市も踏み切ったのね、という感じで受け止めたのですが。
これについては、スタッフ不足への対策として歓迎される事業所もあるかと思いますが、私たちは若干の懸念を持ちました。
というのも、待機期間を短縮できる条件が、PCR検査や抗原定量検査よりも精度が劣ると言われていた「抗原検査キットによ りセルフチェックを行い陰性が確認された場合」とされているからです。 出勤停止の解除には事業者としての責任が生じます。私たちは、より精度の高い検査として自主的に PCR検査を実施していますが、キットの入手が困難であったり、検査結果の判明にも時間を要するなど、安全確保と社会機能の維持の両立に苦慮しています。
山中市長が公約として掲げた「いつでもどこでもPCR検査」が、早期に実現することを願うばかり。
2/10には、市長宛に、保育・子育て支援等福祉従事者等へのPCR検査拡充と、3回目のワクチン接種の加速化を要請したところですが、ここへきて、保育・子育て支援や学童クラブ、障害児・者施設等、福祉従事者が追加接種(3回目接種)の接種対象に追加されたとのお知らせが、各事業所宛に届き始めました。
事業所としては、休業補償の考え方や特別休暇などの規定の整理といったコロナ対策に付随して発生する事務もあり、まだまだ気が抜けません。経験したことのないパンデミックの中で、行政の皆さんも日々尽力されていることは重々承知の上で、今後も現場として気づいたことは率直に声をあげたいと思いますし、こうしたアクションを後押ししてくれる議員の皆さんにも感謝です。