議会傍聴記その2 想定外の事態も発生「鎌倉市議会」

18日、鎌倉市議会の定例会最終日の本会議を傍聴しました。
最終日と言えば…段取りが決まっていて、粛々と討論や採決が行われ、予定通りに閉会、その後は、首長が各会派を廻って「お疲れさまです」的な挨拶を交わすといった予定調和な流れを想像していました。ところが、鎌倉市議会の最終日は想定外のことが次々起こりました。

本会議に先立って11日の常任委員会ではネットの保坂玲子市議も提案者となった一般会の計補正予算案に対する修正案が賛成4、反対2の賛成多数で可決しています。(修正案はごみの収集に関する予算案に対するものです。)本会議の採決も賛否が拮抗するであろうとのことで、緊張と期待を持って傍聴席へ。

鎌倉市議会本会議場の入口と傍聴席の入口は近く、傍聴席の扉は開け放たれたままで開放的な雰囲気。市議26人中女性議員は8人、議長は女性、委員会報告を行った4人の委員長のうち3人は女性。私には、こういった議会の情勢が珍しく感じられましたが、そんなに特別なことでもないのかな?

さて、14時に開会した本会議はすぐに休憩に入りました。(議会運営について十分決めきれていなかったようです)1時間後に開会した後は、90分間の「緊急質問」や2本の修正動議が提出されるなどなかなかすんなりいきません。肝心の補正予算の修正案の採決では、「可決!」と思いきや、「少数の挙手により委員会の修正案は否決」の議長宣告。あれ?…遠慮がちに間違いを指摘する議員やデジカメで採決シーンを確認する職員の姿も。2度の議会運営委員会後に、再開された本会議で間違った宣告は訂正され修正案は可決しました。
思いがけない事態で混乱はありましたが、議員の質問は一問一答で行われ回数制限も無し、また、議案一つひとつに質疑や討論の機会があるなど議事運営は丁寧。自分の経験した厳かな議会とは異なる格式張ることのない議会という印象を持ちました。

ごみの問題は、住民生活に直結しているし、さまざまな意見の対立を生む要素もあり難しい問題だと思います。鎌倉市は、戸別収集モデル事業をエリアを限定し3年も実施しているのですね。市民サービスの向上のためにという立ち位置で議論していくほかなさそうです。