憲法カフェ〜櫻井みぎわさんを迎えて〜

櫻井みぎわ弁護士(横浜弁護士会憲法問題対策本部事務局長)

 16日、櫻井みぎわ弁護士を迎え、生活クラブ横浜エリア連携協議会主催の憲法カフェが開催されました。子育て中のお母さんたちから、70代の方たちまでが集まり、あらためて安保関連法の問題点を始めとして、憲法9条の意味や積極的平和主義について考える機会となりました。
 13日には、パリで同時多発テロが発生。フランスが米国とともに、シリアやイラクでイスラム国への空爆に参加するといった情勢で発生した事件でもありました。正義や聖戦を掲げても、「やられたらやり返す」武力行使は報復の連鎖を生んでしまいます。そういった現実を直視しなければならないと思います。
 櫻井弁護士は、アフガン戦争などこれまでの集団的自衛権行使の事例も振返り、集団的自衛権の行使を可能とする安保法制は、憲法の掲げる恒久平和主義を空文化するものであり、地域の平和 、安定に貢献するどころか、日本がテロの対象となりやすい状況をつくってしまうと指摘されました。
 グループトークでは、TPP やマイナンバー、特定秘密保護法、教科書問題など幅広いテーマで意見交換が進みました。また、来年夏の参議院選挙も重要であり、生活の課題は政治に直結しているという気付きも多く聞かれました。私も、学ぶこと、つながること、伝えること、異なる意見を持つ人とも対話することなど、これからできることを希望を持って進めていきたいと思います。