市議選・市長選真っ最中の海老名でTSUTAYA図書館に行ってみた

 海老名市で、道に迷ってしまったその時…道路の向こう側に見えるのは海老名市中央図書館。やっぱり気になるので後日行ってみました。
 市長選を間近に控え話題性のある図書館がオープンするという現職市長にとってはもってこいのストーリーだったはず。が一転、リニューアルオープン目前の選書やり直しや、共同運営会社(図書館流通センター(TRC))の撤退報道など、海老名中央図書館は良くも悪くも話題になっています。
 すでに、市長会見で、一連の問題について両社が謝罪し、継続して指定管理者として図書館を運営することも発表されてますね。その際、リニューアルオープン後の中央図書館の状況利用者アンケート結果も公表されています。利用者の反応は全体として好評のようですが、図書の分類方法や本の探しやすさ、選書や蔵書の内容については、市民の満足度が高いとは言えない結果です。もちろん、キレイになった、おしゃれ、コーヒーを飲みながら図書館を回れるなどのポジティブな意見も多くあります。確かに”Library & Cafe”として居心地の良い場所であることは伝わってきます。でも、こういった”Library & Cafe”はどこにつくってもこんな感じになるのかなとも思えます。同行してくれた友人は、なかなか販売用と貸し出し用の書籍の区別がつかなった様子。正面玄関から中央階段を昇って真っすぐ2階へと昇っていったため、あやうく地下に置かれたお目当ての小説の棚を見逃すところでした。

 図書館には私の関心ごとに寄り添ってくれて解決に導いてくれる司書さんがいて、地域のボランティアさんがいて、そういう方たちと協働して住民のための図書館をつくっていく道筋が描けるような気がします。
11億円もの改装費をかけるのであれば、図書館をどのようにしたいのか、市民にとって必要とされている図書館はどんな図書館なんだろうか、といった議論をじっくりやらないともったいないのでは。(よそから来てなんですが)
そのあたりのこと、西田ひろみさんが訴えています。
今後、TSUTAYA図書館(そう呼ばれてるそうです)の運営がどのように改善されていくのか注目しています。 
図書館年報(海老名市) 
図書館年報(横浜市)

以前に参加した県立図書館の役割を考えるワークショップで。多様な関心や興味の受皿となりネットワークする図書館の役割をイメージしたイラスト。「神奈川の歴史や文化に出会う場所」。そんな議論も懐かしく思われます。