「市民社会を強くする」活動へのエールをいただいて〜北沢洋子さんを偲んで〜
12日、北沢洋子さんの告別式に参列させていただきました。反アパルトヘイト運動やジュビリー2000キャンペーなどグローバルな市民社会の運動とともに、コミュニティビジネスや市民金融といった地域で展開される草の根の経済を始めとした連帯経済運動の重要性も提起されてきた北沢さん。
北沢さんには、2001年より神奈川ネット市民社会チャレンジ基金の審査員を担っていただき、2007年からは神奈川ネットの監査委員として、多くの示唆をいただいてきました。
深夜にまで及んだ市民社会チャレンジ基金審査会は、多様な価値観に気づかされる刺激的でわくわくする時間でした。審査会で思い出されるのは、北沢さんが、在日クルド難民を主人公とした自主制作ドキュメンタリー映画「バックドロップクルディスタン」を作製したBDK製作委員会の活動を高く評価された場面。「バックドロップクルディスタン」は、その後、山形国際ドキュメンタリー映画祭2007 のアジア千波万波というジャンルで奨励賞・市民賞を受賞、様々なNGO、NPO、人権団体との共催によって上映されたのでした。
私が、北沢さんと最後にお会いしたのは2015年統一地方選挙報告会。報告会終了後、随分長い時間お話した記憶があります。北沢さんからは、『あなたは自由になったんだから……!』と。笑顔で大胆な提案を頂きました。「だっておかしいでしょう。やるしかないでしょう。」と、大きな権力にも切り込んでいく北沢さんのしなやかな発想に、私はいつも心踊らされていました。
市民社会を強くする活動へのエールをいただき、背中を押し続けて下さったことを胸に刻み、これからも、共生と連帯の時代への視座を持ち活動していきたいと思います。