市教育委員会、県教育委員会との意見交換 ありんこの会の皆さんと

横浜市立小学校・中学校情緒通級指導教室に子どもを通わせている保護者の会「ありんこの会」の皆さんと、横浜市教育委員会、神奈川県教育委員会との意見交換会が開催されました。

通級指導教室、在籍校、ならびに高校における指導・支援の充実と、高校入試に向けた進路指導の充実などについて、保護者アンケート調査のデータや事例を伝えながら、意見、要望が出されました。
「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」の周知など、多くの要望は、毎年くり返し出されているものです。
「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」については、自分の子どもの計画が実際に作成されている認識している保護者の割合(作成認知率/2014年度調査データ)が、小学校では「個別の教育支援計画」28,4%、「個別の指導計画」24%、中学校では「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」合わせて5%となっています。個別の教育支援計画は、学校と保護者がともに子どもを支えるという視点で作成・実施・評価を行うこととなっていますが、この数字からは適切なツールとして活用されていないことが伺えます。また、学校により作成状況や保護者との共有状況も異なっており、共通様式の導入を求める意見も出されました。

高校入試における配慮についての情報提供については、昨年の意見交換でも具体に提案があり私も昨年の決算委員会でも取り上げましたが、入試時の配慮についてHPで検索すると思われるキーワードへの対応を行ったことや、進路指導中高連絡協議会などで周知に努めたことなども報告され、その後の進捗を確認することができました。
事例として提示された独立行政法人大学入試センターのHPでは、配慮が受けられる障害区分、具体的なな配慮の内容、提出書類、申請スケジュール等が解りやすく記されています。県教委としても、他県の取組み事例などについて情報収集しているとの報告がありました。学校側への情報提供とともに保護者が直接情報を得られる仕組みが求められています。引き続き、教育委員会への働き掛けを続けるとともに、その取組みについて注視していきます。