常任委員会報告 「神奈川なでしこブランド」事業の課題と今後の取組み

 22日の常任委員会で、神奈川県が取り組む「神奈川なでしこブランド」について取り上げました。県は、県内の企業等から女性が開発に貢献した商品(モノ・サービス)を募集し、「神奈川なでしこブランド」として審査・認定する事業を実施しています。 今年は、56件の応募がありましたが、昨年の83件(モノ56件、サービス27件)に比べると、募集期間が短いという事も影響しているようですが、応募件数はかなり減少しています。

 昨年の認定商品については、商品そのものからは女性を切り口としたことが伝わりづらいものもあり、『神奈川県発』、『こだわりのモノづくり』といった打ち出しとの距離感が感じられるというご意見も頂きます。質疑では、私も 「神奈川」「なでしこ」という冠をつけるだけでは、一時的な注目は得られても長続きしないのではないかという危惧も表明しました。担当課としても、そのあたりの課題については認識されており、今年度の審査・認定において何らかの見直しが図られるのではないかと思われます。
 
 事業の本来目的でもある、女性の潜在力を生かした地域経済の活性化を図り、企業が経営戦略として女性の登用・活躍促進に取り組む事といった好循環のモデルを見える化していくことも必要です。 そういった取組みにより、企業にも認定によるメリットを感じていただけるのではないでしょうか。
 今後も、アドバイザリー委員(外部委員)の評価やアドバイスも生かし、単に神奈川という地域名を冠したモノやサービスが評価されるだけでなく、同時に
神奈川の評価が高まっていくような取組みを期待します。