常任委員会報告 子ども・若者支援事業
2012年4月、若者の職業的自立に向けた支援の取組を目的として「県西部地域若者サポートステーション」が小田原市内に開設されました。県西部地域若者サポートステーション(サポステ)は、横浜、川崎、湘南、相模原に次いで県内5カ所目のサポステで、2013年度の登録者数は 339人、そのうち96人の進路が決定したとのことです。県西部に留まらず、県内全域、県外在住者も利用しており、そのうち2割は県央エリアの利用者で占められています。
神奈川ネットは、県央エリアでサポステ事業を実施することや、5つのサポステおよび市町村の連携によって、県下全域における幅広いネットワーク構築を図ることを提案してきましたが、今年9月からは、厚木市と連携し、月2回、厚木市内に出張相談・支援窓口が開設されました。3ヶ月で80件の相談が寄せられるなど潜在的なニーズの高さが伺えます。ニーズをより顕在化させるためには、県として独自の若者の実態調査の実施も検討すべきと思います。
県の2014年の予算案には、県西部、県央エリアの2カ所のサポステ運営に向けた予算が計上されました。県央エリアでのサポステ事業の展開は、かねてから提案していたものであり、期待をもってその事業の進捗を注視してきたいと思います。
今年度からは、子ども・若者育成支援推進法に準じた位置づけとして「神奈川県子ども・若者支援連携会議」も設置し、国や市町村および民間団体等が連携して支援する体制を整えました。県内33市町村が参加するブロック別の活動も始まっています。若者支援の現場で捉えた課題が市町村にフィードバックされることで、より有効な子ども・若者支援につながるのではないでしょうか。これらの活動から、市町村において、子ども・若者支援地域協議会の設置や、子ども・若者計画の策定が進むことも期待します。