「多文化共生と私たち」そもそも、多文化共生とか異文化理解ってどんなことなの?

横浜市立大学准教授の滝田祥子さんを講師に迎えた学習会が開催されました。

学習会の冒頭、滝田さんが紹介されたユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントの伝記映画を題材にした問題提起、「考えないことが何をもたらすのか?」「そもそも文化とは何か?」という問いかけに、参加者一同考えさせられました。
そもそも…と考えてみると衣・食・住、芸術と、文化の領域は幅広いものですが、家族や地域、あらゆる世代や組織の中で共有される「ものの考え方・見方」、「行動様式」なのではないかと思われます。また、普段ほとんど意識されないものであることに気付かされます。滝田さんも、目に見える部分だけでなく、潜在的な要素に目を向けることや、異なる価値観と出会った時のせめぎ合い学び、思考することが大事であると指摘されました。
 
講演後、「ヨコハマ国際まちづくり指針」を題材にワークショップも行いましたが、共に生きるとは共に変わることであるという参加者の言葉に表されたみんなの気付き、相互作用を実感することができました。オープンでフラットな人間関係をつくっていくために、「対話を続けることで自分も変わる」努力をしたいと思います。