全国のローカルパーティが集結「全国市民政治ネットワーク全国交流集会」

23日、24日、全国のローカルパーティが参加する全国市民政治ネットワークの全国交流集会が開催されました。
初日は、宮本太郎さん(北海道大学)の基調講演でスタート。人生後半に集中していた日本の社会的支出の構造的な課題や、生活支援戦略、支援型公共サービスなどによる第二のセーフティーネットの必要性など、「排除しない社会へにむけて 生活保障の再構築」というテーマでお話しいただきました。所得を代替するだけの社会保障ではなく地域で新しい雇用を作ることも必要であり、老若男女が就労も含めて社会とつながっていく地域づくりにむけてエールをいただきました。「なぜ生きづらいのか」といったことを読み解く事のできない表層的な政治では何も解決できません。宮本さんの「くみ上げる政治こそが必要」とのメッセージもしっかりと受け止め、生活に寄り添う政治を実践していきたいと思います。

2日目は、保育制度改革や脱原発に向けた政策アクション、議会改革などをテーマに分科会が開催されました。神奈川ネットは「これからの保育・子育て支援PJ」、省エネ・節電を進める電気をカエル計画の取組み、ネット鎌倉の議員提案によるエネルギー条例制定について報告しました。また、北海道の放射能汚染防止法制定運動や東京の原発都民投票の直接請求運動、所沢の議会改革など各地の取組みを共有しました。
それぞれの政策アクションから、市民活動、市民事業と連携し実践モデルを作ることや、議会が市民生活に寄り添い仮説をもった調査を行うこと、共感を広げ多くの参加を得て政策提案に取り組む意義を確認できました。

交流会の準備段階では予想しなかった解散・総選挙、東京都知事選挙を控える中で開催した集会でしたが、各地の情勢共有の良い機会ともなりました。ローカルパーティは直接、国の政治を手にすることはありませんが、基本政策に引き寄せ政策選択の方向性を明らかにしていきたいと思います。