境目が無くなりつつある「保育と子育て支援」

一時保育など多様な保育サービスを拡充するという動きに注目が集まっています。そして、そういった動きに対しては「子育て支援も忘れずに!」ということも言われがちです。どうしてそうなるだろうか?ともどかしく思うのですが、恐らく、待機児童解消の一方策として多様な保育の必要性が語られるためだと思います。根本を辿っていけば子育て家庭のニーズに応えるサービスとしても多様な保育があり、待機児童解消はその結果です。例えば一時保育は、最もコストをかけた子育て支援サービスでもあります。先週行われた、こども青少年局の来年度予算の審査における「別々に進められて来た保育と子育て支援の境目がなくなりつつある」という発言は、特筆すべきものでした。この発言は、他会派の議員を通して発せられたものですが、当局の考え方が示されたものだと私は受け止めました。
こども青少年局では、保育の質の維持・向上と地域子育て支援の充実に向けて、各区で市立保育所を活用して地域基幹保育所(仮称)」を、整備し、この「地域基幹保育所」を中心とした保育資源ネットワークを構築するとしています。また、一方で、地域子育て支援拠点などに期待されているネットワークもあります。前者は保育、後者は子育て支援、つまり、親が働いている、いないという視点から2つの施策が展開されてきたわけですが、これからは、その垣根を限りなく取り払って有機的な施策展開を図るべきです。
来年度は、保育所での一時預かりなどの子育て支援とともに、親子のつどいのひろばでの一時預かりもスタートします。そこにも必ず新しい発見があるはずです。