2006年度の実績で、産業廃棄物の排出量は1817万トン、最終処分場埋立て量が35万トン、そのうち県内最終処分場の受入量は5万トンにとどまっています。
当施設では、2006年度10503トン、2007年度29678トンを受入れており、職員の方も「すでに県内処理5万トンのうち3万トンを受け入れた」と胸を張られました。
しかし、実態は同じく公共が関与する産業廃棄物中間処理施設「かながわクリーンセンター」の焼却灰の受け入れ施設としての役割も大きいようで、かながわクリーンセンターからの搬入が、44%を占めています。「県内処理100%をめざす」という目標を掲げる施設として、まずは、年間の目標搬入量8万トンの達成に向けてのさらなる努力が求められます。
ここでは、完全予約制による受け入れ、厳しい搬入検査(30分ほどかかる)で整然とした運営がなされています。安全で開かれた施設を目指す意味からも、コスト面の効率化のみを問うことはできませんが、搬入量を確保する計画も求められます。
当初の10年間で80万トンの処分を終えたのちに、坂本〜芦名を結ぶ道路を建設するという計画の長期化は必至です。すでに、「現在の暫定道路で十分」との地元の声も聞かれるなか、跡地利用計画の見直しも含め、新たな中・長期計画を策定することが必要と思われます。