グッドウィル・グループの介護事業の売却問題について、自民党の介護福祉議員連盟の総会で、「第２のコムスン」を生む恐れがあるとして、一括譲渡を目指す事業者を牽制する発言があったことが報道されました。ニチイじゃなくてワタミ＋介護事業者団体にしなさいってことなんでしょうか？私は、「画一的な全国展開をする企業への一括譲渡」が問題というより、介護保険が全国一律の制度であることのほうを何とかしてほしいと思います。コムスン問題をめぐっては、グループ内の子会社への譲渡案に対する厚生労働省の対応も二転三転。そもそも、コムスンに関するトラブルは、以前から、自治体も厚生労働省も把握していたわけで、なぜ今なのかと言いたくなります。
介護保険制度もコロコロ変わる。制度が変われば事業も安定しない。
福祉いう分野は、人が生きることに密接につながっており、一度生まれたシステムを、簡単に「はい、おしまい」にはできません。もし、そこに利権が生まれたら、長い年月を経て拡大・複雑化することがあっても、縮小することはない。
制度を少しでも良くできる可能性があるとしたら、特に介護保険制度については、保険者である自治体がどれだけイニシアティブを発揮できるにかかっているのではないでしょうか。