遠くから眺める「ビオトープ」

 「ビオトープ」をご存知ですか?ビオトープとは、生き物(Bio)と(Top)という意味のドイツ語の造語で「野生の生き物の生息空間」というような意味なんだそうです。 さて、私の住んでいる大場町の遊水池にもあります、ビオトープ。でも、鍵がかかっていて、中には入れないないんですね。雨が降って水量が増加した場合は危険だし、照明も設置されてないことから、人が入ってはいけない施設。地域住民の所有感や、維持管理の責任も持ちづらい。大場町では、昨年、かやのき公園下の遊水池にも「ビオトープ」ができました。整備費用は約1,200万円。遊水池のビオトープは、市内に40か所つくられていますが、同様の課題が聞かれます。
人工的なビオトープから生態系をつくり出すのには、時間もかかりそうです。施設を維持するためのエネルギーやお金だってかかります。環境創造局では、学校ビオトープづくりも進めてきており、市内508校中73校につくられています。局のホームページには、学校ビオトープ(トンボ池)に関するおもしろいアンケートもありました。
それによると、
●学校ビオトープがないと答えた人のうち、ビオトープづくりの予定がある、または今後つくりたいかという問いに
はいと答えた先生が、20%,いいえが79%。
●学校の敷地以外の場所にあるビオトープ(近隣公園、河川敷等)を活用して環境教育などを行っているかという問いに
ないと答えたのが69%
ドイツのビオトープは、1970年代に開発優先社会から自然が自ら再生できるように人間が配慮する運動としてスタートしたそうです。国のかけ声で、補助付き事業でスタートした日本とは違うようです。