日韓市民社会フォーラムレポート1

 20日、ソウルで日韓市民社会フォーラムが始まりました。
フォーラム初日、まず、全体講演の高麗大学教授(前駐日大使)チェ・ソンヨン氏のお話から。

民主主義と民族主義の共存
 かつて日本の民族主義は、平和を破壊し、今も、民族主義という言葉から、右傾化した社会を連想してしまいますが、チェ・ソンヨン氏の、「韓国の市民運動においては、これらが共存し、民族統一運動をリードしてきた。道徳性を備えた拓かれた民族主義は決して平和と対立しない」という発言は新鮮でした。

活動はローカル、視野はグローバル
 チェ氏(高麗大学教授で前駐日大使のチェ・ソンヨン氏)は、教科書問題にも触れられ、前回の教科書採択において、扶桑社の歴史教科書採択率が0,039%だったこともあげ、日本の少数の指導者の論理に翻弄されては、大事なものを見失ってしまう、もっとニュートラルな相互尊重が必要であるとも述べられました。
 日本では、今まさに、小泉自民党政権に変わる新たな政権をつくることができるかどうか、日本の市民社会の力も問われる大切な選挙が行われようとしています。
 私たちは、ダイナミックに国政に向かう韓国の市民運動の仲間から、ローカルパーティが国の政治への関わる姿勢を問われてきました。フォーラムの自由討論の場でも、若い韓国市民運動家から、日本の市民運動、神奈川NETへのそうした苦言もいただきました。
 私たちも変化を続ける韓国の政治を学ぶ機会も得て、今回、始めて、全国のローカルパーティの連携でこの国政選挙に取り組みます。
 活動はローカル、視野はグローバルです。