神奈川NETの「市民社会チャレンジ基金」第9期の助成団体が決定し、10日には、審査結果の発表と交流フォーラムが開催されました。(詳細はこちら)
今回の助成団体には、特定非営利活動法人 こども応援ネットワーク(都筑区)、特定非営利活動法人 でっかいそら(旭区)、峠工房(泉区)、横浜YWCAプロジェクト部(横浜市中区)と、市内4団体も含まれています。
各団体からのアピールの中で、「36年間の活動の中で、初めて助成を頂きます。」という峠工房・園長の松本淑子さんの言葉がやはり印象的でした。
峠工房は公立中学校の教師をされていた創立者が、知的障がいを持った子供たちを中学卒業後、安心して社会に送り出せるようにと、1969年、私設の障がい者教育訓練機関として開設されたものです。以来、公的な助成を受ける事なく無認可で運営されています。「どんなにすばらしい制度や先進的なプランが策定されたとしても、個々に必要な支援が届かなければ、それは単なる文章にすぎない。」と、人間にとって本当に必要なこと、地域で生きることを中心にすえ活動を継続されてきました。
審査委員長の栃本一三郎さんからも、個人から発せられたものから新たなしくみをつくりだす力、新しいアイディア=市民知は、既存知を超えるというお話がありました。
実践をモデル化する、変える力を高め強くする、政治的エンパワーメントする!
私の活動も、地域で「一人」に寄り添うことから始まると思っています。