「神奈川県の米軍基地をめぐるバスツアーレポート

1月29日、NET人間の安全保障研究会主催の「神奈川県の米軍基地をめぐるバスツアー」に参加し、県内16施設のうち15施設を見て回りました。 横須賀の海の景色は印象的でした。曇り空、グレーの海面、そこから半分顔を出した真っ黒な潜水艦。対岸にある浦郷倉庫地区は、核や劣化ウラン弾の持ち込み疑惑が絶えない場所です。そのすぐ傍には、市民の暮らしがありますが、人々の暮らしもまた基地経済に支えられている現実もあり複雑な想いです。
ツアーでは、基地を抱える自治体のメンバーが、ガイドを努めましたが、それぞれのまちでの市民生活と米軍基地の関係性についての話を聞き、同じ県内、隣合わせの自治体に暮らしていても、知らずにいることが多くあることに気付かされます。
米軍は、厚木基地から横田基地まで空路でわずか20分たらずで移動可能といいます。各基地は線でつながれ、それらは面として捉えられ、アジアから中東までをにらんでいます。あらためて、基地県神奈川の市民の連携がとても重要と言うことになります。
青葉区における平和運動の原点ともなった、1977年におきた米軍機墜落事件や、朝鮮戦争、ベトナム戦争時に連日連夜稼働したノースドッグの進入路にかかる村雨橋で止められた戦車の一件を、忘れてはいけないし、フェンスの向こうに何があり、何が起きているかを、知らなければならないと強く感じました。
こうした機会を継続的に作ることで、市民の監視力を高めるていかなければなりません。