2005年 新春によせて

新しい年を迎えました。
私は、原爆ドーム前のピースキャンドルの灯の中で、2005年のスタートを切りました。 大量破壊兵器やテロの恐怖が世界を覆い、それを大国が軍事力で解決しようとする限り軍縮は進みません。
ブッシュ米政権は、今年5月に予定されている「核拡散防止条約再検討会議」で、2000年に採択された軍縮措置を「過去の文章」として死文化させる狙いがあるということが言われています。すでに、小型核兵器の開発や核実験の再開に踏み出しています。被爆者の老いが、体験継承を困難にし、平和発信力を弱めているという声も聞かれるなか、昨夜のピースキャンドルには、アイルランドや韓国からも大勢の参加があり、私も「??」な英語で果敢にコミュニケーションしてみました。
市民の知恵と行動、そして連帯で、あらゆる国や地域の人々との人権を尊重し助け合う関係を広げると言った実践を積み上げていくことが、「相互不信と軍拡」という負の連鎖を乗り越える力となるのだと思います。
その実現のために、まずは、地域の市民政治を豊かにすることを目ざして活動を進めます。